DREAM L
□11 迫りくる 何か に、恐怖した
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2009年12月25日
ずっと、ずっと話していた気がする
ふと マットが腰を上げてこちらに足を運んだ
「んー」
どんどん近づいてくる顔 は、右側に少しそれた
「やっぱり、おねーさん それ、外しなよ
せっかく楽しいんだから もったいないよ?」
どんな聴覚をしてるのだろう
メロは意味のわからない、と言った顔でこちらを見てきた
「何をしている、R」
「あぁ ごめんなさい」
ジャケットから小型の機材を出して録音に切り替えると
ポケットに押し込み
ワイヤレスのイヤホンに右手を掛けた
「盗聴、か」
「えぇ 日本の捜査本部を、ね」
最近は、捜査本部の会話と言うよりも
ニアと夜神 月の敵意に満ちた声を聞く目的で使用していたのだけれど