DREAM L

□07 再び、この土地で繋がった
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もし弥 海砂が今、デスノートを所持しているとしたら
夜神 月は、もうなんらかの対策をたてているかもしれない



いや、たてている としよう
弥 海砂が隠せもしないだろう 部屋なんか入られた瞬間にアウト、だ



そうなるとデスノートは他の人の手に

夜神 月が日本人である以上 そうね、デスノートを託すのは
やはり日本人といっていいと思うわ

日本語なら会話、あるいは文章での差異が
一番少なく済むだろう



なんて   取って付けたような理由を並べてみる

頭を整理するために吸った煙草は効果を果たさず、逆に思考を止めた
「駄目ね、考えるのは やっぱり向いていないわ
日本に行くべきだと感じたんなら 行くべきだわ」
考えるのは私の仕事じゃない

私の半身のものだ 奪ってはいけないわね



LAに来た時と同じ
パソコンと携帯 煙草に、オイルライタ
偽造パスポートを手に

再び 日本へ





ねぇ、メロ あなたがもし、捜査本部をマークしているのなら

あの時、最後に交わした言葉に間違いはない
改めて そう感じるわ

なんとなく 外したくなってイヤホンに手を掛けた



久し振りに鳴りっぱなしの音から解放されて
気分はとても良かった






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