小説

□青空虹飛行
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「虹、だ!」


部活が始まる少し前。
三橋は部室から虹が出ていることに気づきました。



うわぁ、うわぁ……
すごい、きれい!



今部室には三橋しかいません。
田島と一緒に来たものの、先に来ていた花井に呼ばれて田島は部室から出て行ったところでした。
すると、ガチャッと扉が開きました。


「ちーす」


そう言いながら入って来たのは阿部でした。


「あ、阿部くん」

「お、三橋はえーな。」


他の奴らは?と阿部に聞かれて、花井くんと田島くん、先行ったよ!と三橋は答えました。

そっか。阿部はそう言うと、着替えを始めました。

三橋は窓の外を見ました。



まだ、虹消えてない!



そして、何やらバッグからプリントとペンを取り出しました。


「……」


その行動を阿部は不思議そうに見つめています。


「なぁ、何してんだ?」

「うひっ」


ユニホームのボタンを留めながら、三橋に話し掛けました。


「あの、ね!あれ!」


三橋は窓に駆け寄って、虹を指差しました。


「虹、!」

「…あー出てたんだ。気づかなかった」


そういや、さっき雨降ってたもんな。
と阿部は呟きました。


「んで、それなに?」


今度は三橋が持っているプリントを指差して言います。


「何か書いてたよな?」

「え、うん。あのね、」


えへへ、と三橋は話し出します。


「昔、いとことね……」



















『ねぇ、レンレンしってる?』

『なに?ルリ』

『虹が出てるときにねぇ、紙ヒコーキにねがいごとをかいて、虹にむかってとばすの。そんでね、虹までとどいたらねがいごとがかなうんだって!』

『ほんと!?』

『ね、今虹出てるし、やってみよ!』

『うん!』



















「……まさかそれで…?」


冗談、と言う顔で、阿部が言いました。

「……うひ」


三橋は変な顔で笑いました。
そして、「で、もね!」と続けます。


「オレの願い事、かなった!」


なんて書いたか覚えてないけど……。

そう話している間に、さっきのプリントは三橋の手の中で紙ヒコーキになっていました。



……ホントにやる気かこいつは。



阿部はそう思うと、プッと笑いました。


「な、なに」

「いや、」



お前、ホント可愛いなって。



「とばそー!」


どこか楽しそうに三橋は、スイッと紙飛行機を投げました。
さすが三橋、空に架かった大きな虹まで一直線。
それを手伝うかのように、風がひゅうっと吹きました。


「おー」


なんか、ホントに虹まで届きそうだと阿部は思いました。
白い紙飛行機が、秋空の中を飛んでいました。


「届くと、いいなあ…」


遠くなる紙飛行機を見つめて、三橋は呟きました。



そんな三橋を見て、隣で阿部も、そうだな、と優しい顔で言ったのでした。






青空虹飛行

(青空に雲と重なって、)
(夢を乗せて、どこまでも)








END

綾上さんお誕生日おめでとうございます!!!!
しょーもない阿三ですいません!!

途中で気持ち悪くなってないでしょうか……(阿部が…)
爽やかにほのぼの目指しています。
キモかったら申し訳ございませんでした…!!!(土下座)
こんなのですが綾上さんのみお持ち帰り可です。


これでも私は綾上さんが大好きです!
愛してます!!←←

本当に…お誕生日おめでとうございました〜っ(*´∀`*)ノシ!!




081110(ギリギリですが…←) 藍坂朱音


−−−−−−−−−−−−−−

うわわ…!まさか朱音さんからこのような素敵なプレゼントをいただけるとは思ってなかったのですごく嬉しいです…!
三橋が可愛い…!そして阿部が素敵…!
私が書いたらたとえ「優しい顔」と書いても気持ち悪くなってしまいますよ…
…日頃の行動が悪いから(ぼそり)

うへへ…本当に嬉しいです!ありがとうございます!
こちらこそ愛してます!うへへ両思い(仝ω仝)ニィ←

ではー!本当にありがとうございました!





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