†悪魔の王女様†
□第1ターン!
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〔―――じ!・・・主!!〕
「ん・・・?」
〔主!よかった。大丈夫?〕
寝ていた浪の顔を覗き込む黒の神。
浪はぼーっとしながら口を開いた。
「・・・クロ?」
〔Σクロ!?〕
「名前長いから。」
〔そ、そっか・・・。えっと、ここ、医務室ってところなんだけど・・・。〕
急に略された名前に驚きながらも説明すると、浪は勢いよく起き上がる。
すると女性が1人近づいてきた。
「気がついたみたいね。大丈夫かしら?」
「え・・・あ、はい。」
(鮎川先生やー!!)
本日三度目の知った顔に興奮する浪。
「あなた、ここの生徒じゃないわね?どこから来たの?」
「え、えっと・・・。」
浪は目を反らした。
本当の事を言っても信じてもらえるかどうかわからないため、言い訳を考える。
しかし、
「わ、わかりません・・・。」
そう言う事しかできなかった。
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