VitaminX

□…………僕の。
1ページ/6ページ

………ある日のこと。









「瑞希くん、起きて?」

目の前で気持ち良さそうに
眠っている生徒が一人。


そして横で困っているトカゲが一匹。











瑞希くんは今、バカサイユで
爆睡中。
私はというと一応彼の彼女なので、翼くんたちに頼まれ(というか押し付けられ)、瑞希くんが起きるのを待っている。





…がしかし、
まったく起きてくれない。

いくら声をかけても、
いくらゆすっても起きないのだ。


「瑞希くん…そろそろ起きないと日が暮れちゃうわ…」


こんな呟きも今の彼には届かない。



「…トゲー?」
トゲーが近づいてくる。


「あら、トゲー心配してくれてるの?ありがとう。」

もっと近づいてくる。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ