頂き物 / 捧げ物

□ひなまつり?嫌がらせの間違いでしょ!
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何でひな祭りに女装しなくちゃならないんだ!
僕は、琉夏と雪華に連行されながら、この後どうやってみんなから逃げようか考えた。

「ちなみに、逃げたら襲うからな☆」
「きっと可愛いですよ?」
「可愛くてもいやだよー!」

結論。どう考えてもこの二人からは逃げれない。


☆★☆


「やっぱり、明輝は何でも似合いますねぇ」
「だなー。俺もここまで化けるとは思わなかった」
「そりゃあ、僕だし?僕に似合わないものなんてないよ!」

僕は今、お雛様の格好をさせられて、ご丁寧にもメイクもされている状態で、なぜか琉夏と雪華はやりきったと言わんばかりの顔で僕を見ている。
正直に言おう。むちゃくちゃ恥ずかしいです!今の僕を見て、きっと誰も男の子だとは思わないだろう。みんなに聞けば確実に、女の子だったのかと言われるに決まってる。

「ねぇ、これいつ脱いでいい?」
「今日はずっと来ててくださいね☆」

琉夏はキャッキャッと嬉しそうに言う。

「俺カメラ持ってくるわ!」

雪華はそう言うとダッシュでカメラを取りに言って、入れ違いで、ヘタレと馬鹿カニと天然が入ってきた。

「琉夏、この服動きにくいよ…え」
「明輝……だよな?」
「明輝っておn…」

僕は尭雨が言い切る前に雷を落とした。そして、哥詠と溢木を見て、

「ヘタレも着たい?後哥詠、君は何でそれを着てるの?むしろ何でそれがあるの!」

僕はにっこりと笑って言った。ヘタレとかには腹立つが、天然は何でお内裏様の衣装を着ているんだ。
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