頂き物 / 捧げ物

□永遠に…
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キッド「なぁエモン」
エモン「?どうしたの?キッド」
キッド「お前、週末空いてるか?」
エモン「空いてるよ!!」
キッド「そっそうか、なら…出かけるぞ」
エモン「え?」
キッド「そ、それだけだ。じゃあな!!」
キッドはそれだけ言うと、寮の自室へ帰っていった。
エモン「??」

少しだけ緊張した様子のキッドを不信に思いながら、エモンはキッドを見送った。
しばらくすると、売店へ行っていた同室の、ニコフ・メッド・リーニョが帰ってきた。

エモン「お帰りー」
ニコフ「…ただいま」
リーニョ「ただいまーー!!!」
メッド「ただいま」
リーニョ「どらやき買ってきたよ!!一緒に食べよ!!」
エモン「うん!!」

四人でどらやきを食べている途中、エモンは先程のキッドからの誘いのことを三人に話した。

ニコフ「へぇ…デートするんだ」
エモン「でっ?!」
メッド「初デートであるな」
エモン「でっでででデートオオオオ!?!?!!!!」
リーニョ「デートデート〜♪」
エモン「えっ?!そういうことなの!?」
メッド「好きあっている者が二人で出かけるのなら、デートであろぉ?」
リーニョ「うんうん!!」
ニコフ「…もしかして、もしかしなくても、気づいてなかったんだね?」
エモン「…うん…(そっかぁ、だからキッドは少し緊張してたんだ…)」
メッド「エモン」
エモン「…(デート…)」
メッド「エモン!!」
エモン「…(初デートかぁ…)」
メッド「エモン!!!!」
エモン「えっ?あっはい!!」
メッド「どらやき」

潰れたどらやきを指さしながら、メッドはそう言った。
エモンは、自分の手の中のどらやきだったものを見て、"あ…"と呟いた。

エモン(僕も緊張してるみたい…)

エモンは苦笑いしながら、潰れたどらやきを食べた。
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