短編

□きっかけは涙
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好きという気持ちは

ドキドキして

ふわふわしてる

そしてどこまでも

切ない





きっかけは涙





俺がユキワラシからオニゴーリになって、色んな事が変わった。
一人称が僕から俺に。
見た目は可愛い系?から怖い系に。
変わらないのこの性格だけ。
誰が大事とかそういうのも変わらずに残ってる。

それは俺がオニゴーリになっても変わらず接してくれる仲間たち。
その中には素直じゃない奴も勿論いる。
彼の名はピカチュウ。
俺をゲットしてくれたサトシの相棒的存在。
見た目は可愛くショタっぽい彼だが、実はかなり腹黒い。
今、旅をしている最中でも彼はよくその腹黒さを発揮してコータスやオオスバメとやりあっている。
各言う俺は、いつの間にか付けたられた皇帝ズの一人?として彼と喧嘩をする毎日。
ちなみに二人目?はご存知ジュプトルだ。

そんな彼を俺は悪友として慕ってはいた。
何だかんだ言って旅歴は彼の方が長いから。
飽きないのかというくらい、毎日誰かをからかい過ごす。
悪戯が元より好きな俺はそれに協力した事だってある。
つまり、ムカつく所は沢山あるけど、結構好きだったりするのだ。
本人にはけして言わないけど。


今日はポケモンセンターで早めに就寝となった。
沢山歩いて疲れたし、何より皆眠かったからだ。
久しぶりの布団につき、俺もうとうとしていた。
その部屋にはサトシのポケモン全員が集まっていた。
所謂、ホウエンメンバーズ。

直ぐに寝たのはヘイガニ。
よく騒いでいる彼はよっぽど眠かったのか布団に入り5秒すれば寝息が聞こえてきた。
それにつられて、ジュプトル、オオスバメ、コータスと続く。

後残っているのは俺とピカチュウだけとなっていた。

数分後、夢の扉に手をかけ開こうとした瞬間、物音がした。
小さな音だったから既に寝ている奴らは起きなかったが、俺はまだ寝ようとしている段階だったので、扉から手を離し目を開けた。

視界に入ったのは布団から出ていくピカチュウの姿だった。
キョロキョロとしながらゆっくりと部屋から出る。
そんな彼を見た俺は興味本意で追う事にした。
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