メモ

□狼さんにご注意を☆
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ほんわかとした空気。ぽかぽかの陽気。
季節は春を迎えていた。
子供達は外で元気に走り回り、大人達は静かに暇を持て余している。
かくいう彼も子供なので、外で遊びたかったのだが、気になる事があり部屋にいた。
本を読みながらいつ聞こうかと横目でパートナーを見てみるが、今だに聞けずもう一時間もそうしていた。

諦めよっかな。
ピカチュウは軽く溜息を付き、またパートナーを見た。
だが、パートナーであるウルフは視線に気づいていないのか、こちらも読書に夢中。
その姿を見たピカチュウは意をけっして、口を開いた。

「ねぇ…ウルフ」

「……なんだ?」

ぴくっと耳が動きウルフが少し遅れて返事を返す。ピカチュウは本に目を向けたままこう続けた。

「……送り狼って何?」

「…………………………はっ?」

彼の思わぬ言葉に間抜けな声が出る。

「………誰から聞いたんだ?」

「ロイとマルス」
 

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