メモ

□星に願いを
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人なんて嫌い。
関わることも嫌だった。
心配してくれる彼等には悪いけど、誰かを信頼することなんて出来なかった。
だから、僕は逃げた。
この終わらない輪廻から。







子供組は相変わらず元気だった。
極たまに腹黒い笑みを浮かべている者もいたが、基本は皆仲良し。
大人たちもその光景に癒されていた。
そして、彼ロイもその一人だった。

外で元気よく駆け回る彼等の声は、甲高く楽しげだ。
鬼ごっことやっていたと思ったら、かくれんぼに。かくれんぼをやっていたと思ったら、乱闘騒ぎに。
走るのが遅いネスをけなした子リンとトゥーンのリンク組のせいだったが、それでも周りの奴らも怖いと言いながら笑っている。

「何だかんだ言って仲良いわよね」

「うふふ。そうですね。」

姫たちは嬉しそうに笑う。
それに吊られて、マリオ達も笑っていた。だが、ロイだけは何かが引っ掛かっていた。
外にいる子供組への違和感。
まるで歯に何かが挟まってとれないようなもどかしさ。
これは一体何だ?

「あーまた、転んだ。駄目だなありゃ」

「でも、ネス…キレてない?」

「キレてないっスよ」

「誰がそんな事言えっていいました?」

軽く諦めたように溜息をつくマリオに冷や汗をかくルイージ。
そんなルイージにお馴染みの台詞を言うどこか壊れたフォックスだが、にこやかに黒い笑みを浮かべるリンクにルイージと同じように冷や汗をかいた。

「わっ悪かったって…」

「本当に思ってます?」

大魔王の方がまだまし。
フォックスは切実に思った。

ロイの前で繰り広げられているカオスとも言える光景はある意味日常茶飯事の事だ。そのためかロイは見なかった事に窓の外を再度見た。
笑う子供組。
ネス、子リン、トゥーン、カービィ、ピチュー…。
一人一人を見て名前を当て嵌めていくとパズルのピースのようにカチリと嵌まった。
「……あいつがいない」

「ロイ?」

ボソリと独り言のように呟くロイに隣にいたマルスが気づき声をかける。
が、聞こえなかったのかロイは無視をしてスッとソファから立ち上がる。

「どうしたんだい?」

「……ちょっと出てくる」

マルスの問い掛けにそう返すと居間からロイは出た。
向かう先はあいつの部屋。
居なければ…。
真っすぐと
 

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