メモ

□萌えといえば?
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「やっぱ、ツインテールだよ」

「違う!ポニテだよ」

夕暮れ時のスマブラ屋敷の庭で何故か言い合いをしているのは、ご存じネスとトゥーンである。
今日の議題は『萌え』らしく、二人はお互いにグッとくる髪型について熱弁していた。

「ツインはロリ系でしょ?何?ロリコンだったんですか?せんぱい」

「んな訳ないでしょ!トゥーンの方こそポニテなんて年上好き?」

バチバチと火花が散る中、二人は黒い笑みを浮かべる。
譲れない。同時に思った。
どちらも引く気は全くないようだ。


一方、こちらは居間でお茶をしていた。
もちろん、外の不毛な争いは聞こえている。

「何してんのかしら?あの二人」

「萌えとか聞こえるな」

「そうだね」

溜息を付き呆れた様子で外を見ているのは、マリオ組である。
彼等は比較的、一緒に過ごす事が多くマリオが研究に勤しまない限りは、こうして居間でお茶していることが多い。
最も、ピーチ姫主催の乙女による乙女のための萌え発掘は別である。
彼女たちの会議は突如始まるのだ。
場所など関係ない。
誰が周りにいるのかも関係ない。
下手をすれば、本人たちの前で話すことだってあるのだ。
こそこそやられるのは、勿論勘弁だが、堂々とやられるのは正直辛いだろう。
 

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