メモ

□好きor嫌い?
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笑う君は好き

でも、イジワルな君は嫌い

ねぇ…本当の気持ちはどっち?

愛しの彼への想いを封印し、臨んだ新しい生活もこれで三回目。
二回目の新人の歓迎会を済ましたのは記憶に新しい。
僕の目の前にいる彼もその二回目の新人の一人……というか、一匹。
何処かの最強最凶最恐最悪兵器の氷の皇帝または自己中俺様手袋のような性格の彼。
はっきり言って、扱いづらい。
けれども、そんな扱いづらい彼は…僕の新しいパートナーだったりするのだけれど。

本日の夕食当番は、僕とウルフ。
あんなに苦手だった料理もこっちに来て随分出来るようになった。
もう皇帝様ズと一緒だなんてなんて言わせない。
一方、彼の方は日常的に家事をやっていたらしくかなり上手い。
原形時でも可笑しいが、擬人化中でも何だかエプロン姿の彼は笑えてくる。
先程言った二人と似ているせいだろうか。

まあ、そんな事は置いといて……当番である僕たちは買い物に行こうとしてた。
財布も持ったし、買うものもメモしてその紙もポケットに入れた。
後は玄関に向かうだけ……だったのだが、リビングを出た瞬間、突然隣の狼が僕を止めた。

「どうしたの?ウルフ」
「……ピカチュウ、何か聞こえねぇか?」

ぴくぴくと耳を動かすウルフを見て、僕もそっと耳を澄ませる。
けれども、聞こえるのはカービィ達だと思える声、それから恒例?になったマリオの断末魔?の声だけだった。
何らいつもと変わらない音の陳列。
彼が言う何かに当て嵌まるとは到底思えない。

「気のせいじゃないの?」
「そうか?ならいいんだけどよ」

とか言いながら眉間にシワが寄ってる。
きっと、本人は気づいてないんだろうから、敢えて言わない事にする。

「ほら、時間ないんだし、買い物に行こ?」
「そうだな」

いつの間にか繋がれてた手に気付く事もなく僕達は屋敷から出て行った。


「ウルフ!これ高い!もっと安いの持ってきてっ!」
「無茶言うんじゃねぇ。それが一番安いんだっ!」
「だったら、豚止めて鶏にして!!」

まるで夫婦?みたいな会話をする僕達。
何で揉めているかというと、今日の夕食、しゃぶしゃぶで使うお肉の種類について。
スマブラのメンバーの中には、大食いが三人いる。
通称、ピンク玉、恐竜
 

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