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それでは、本編へどうぞ!!







桜が咲き始めるこの季節。

私達にも幸せの花が咲きますように。



春、到来


「まだ蕾だね〜。早く咲かないかな?」

「あと一週間もすれば満開になりますよ、メイ様」


今日は私とメイ様の2人で公園に訪れていた。

まだ満開ではないがところどころ開花していてはいるが人がいない。

だからこの広い公園に私とメイ様の2人のみ。

正直の所、かなり嬉しい。


「理人。咲いているのって何の種類なの?」

「それはソメイヨシノですね。この花が咲き始めると桜が開花したという証なのです。本来は6〜10日ぐらい後に咲き始めるのですが、今年は早い様ですね。」


いつもの様に解説をし、いつもの様に隣に立つ。

こんな幸せを昔は思っても見なかった。


「へぇ〜。桜がやっと咲いたのに今日は曇りかぁ。ちょっと残念・・・」

「花曇りですね。」

「・・・・・花曇りって?」

「桜が咲く季節というのは天気が崩れやすいのですよ。」

「なんかいいね、そういうのさ。」


風がスゥーと吹いてメイ様の髪を撫でて行く。

桜の花びらが舞い散る中のメイ様はいつもの無邪気な可愛らしい感じとは違い美しく見えた。


「ねぇ、理人!!」

「なんですか?」


笑顔をこちらに向けて話されるメイ様は輝いている。

あの笑顔を守りたい。


出会いや別れがある中でも絶対にメイ様だけは手放しはしない。


「来年は、満開の時に来ようね!!」

「はい、もちろんです。」

end


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