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□シューティングスター
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帰り道
冬空の下、帰路へとつく俺
今日も日吉からは全く音沙汰無い。
(まぁ俺から連絡すれば済むことなんだけど…)
この前チラっと思ったのだ
いつも俺からばっかり連絡を取るから
もし、俺が何もしなかったら日吉はどうするんだろう、と
それを検証し始めてまだ2日
(既に俺のほうが我慢できなくなってきた)
今だってケータイを握り締めて、日吉からメールの一通でも来ないかと待ちわびている
(来ねぇかなー…)
気まぐれに空を仰いだら、キラっと光るものが見えた
(お、流れ星じゃん)
こうなったら神頼みしか無いような気がする
(日吉から連絡がありますように…日吉から連絡がありますように…日吉から連絡がありますように…!)
頼み終わった瞬間、ケータイの着信を知らせる音が鳴り響いた
(日吉!)
シューティングスター
(神様ありがとう!)