妄想 2
□且喰い人
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翌日の葬儀――
レギュ「両平社長って美人ですね〜。」
猫「そうだな。」
ベラ「セブルス。あんな女より、アタシのほうが、イイ女だよ。」
ルシウス、葬儀会社の両平なぎさ社長と、打ち合わせをして戻ってきた。
ルシ「やはり、うちの社長とは…違うな。」
猫「あははは。」
レギュ「だって『赤い霊柩車』って、すごい発想ですもんね。フツーは黒なんだけどさ…」
ルシ「ベラ!まだ来ないのか?バルーン屋は?」
ベラ「ったく…来ないわねぇ。朝まで、一緒だったんだ…」
猫「えっ?おっ、お泊りとか…ですか?」
ベラ「そんなワケないわよ。趣味じゃないし。朝まで飲んでいて、準備するから、倉庫に戻って…それっきりさ。」
レギュ「…課長、ウワバミだから…くたばって寝てるんじゃないですか…?」
ルシ「たしかに。」
最後に、偲んでバルーンシャワーを飛ばす予定だった。
ルシ「…くそっ。」
一晩中考えたのが、台なしになる。サプライズにならない。
――その時
辺りがガヤガヤしてきた。
上空に……
ドクロの形をした雲が沸き上がり、開いた口から、蛇をかたどった雲が突き刺すように、地面に落ちる。
ルシ「ヴォルデモートっ!?」