妄想 4
□教えて!リドル君
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ハリ「教授の好きな食べ物はなんですか?っと。」
リドル君の日記帳に質問をする。
>助六だ。
ロン「助六って?」
ハー子「知らないの?日本のお寿司の一つで、海苔ロールのことよ。」
間違ってはいない。でも、なんとなくビミョーな解説だ。
ハー子「栄養学的にも、十分だわ。さすが教授。」
恋は盲目。すべてが良い方向に見えてしまう。
ハリ「この本があると、なんでもわかっちゃうよねぇん。…ムフフフ。」
ロン「でもさぁ、やっぱり気持ち悪いよ。リアルタイムで、返事がくるなんてさ。」
ハー子「あの変態から、もらったのはロン、あなたじゃない?変態に、返してきたら。」
ロン「知らないよ。どこのオッサンかも知らないしさぁ。」
ハリ「でもさ、ロンのおじさんと同じ赤いスカーフしていたよね。あれってさぁ…おじさん?」
ロン「パパじゃないよ。いくらなんでも、あんな趣味はしてないよ。」
あの格好は本人ではないが、裏方にいることは間違いない。
ハー子「おじさまが好きそうな感じよね。」
ロン「……やだよ、あんなパパ。」
すっかり存在を忘れられた日記帳。本来、使われてほしい方向になりかけたのに、またもや逆戻りになった。
深夜には、ハリーのセブルスネタに使われる日記帳であった。
おしまい