妄想 4
□バースデー!
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…きた。
晩秋のハロウィンから始まり、クリスマス、ニューイヤー…
一息つくヒマもなく、年に一度の最大イベント。
我輩のバースデー。
今年も、ありとあらゆる防御の呪文と秘宝を使い、我が身の安全を守るのだ。
まず、邪心を持った者がホグワーツに侵入しないように。そして、我輩の教室や研究室に近づかないように、結界を張り巡らす。
最後の砦は我輩の部屋だ。ココに侵入されたら、もう元も子もない。
猫「がんばれ我輩!」
滋養強壮のドリンクを飲んで、我輩はこのバースデーを乗り切らなければイケないのだ。いつも冷静な我輩が、攻撃的になる一日だ。
猫「さぁ、いつでもこい!!」
ポッターから取り上げて、ルーピンに持っていかれた忍びの地図というモノを、我輩の身体を張った演技でルーピンから、拝借したのを使い、敵の動向をみる。
猫「…むっ?」
ホグワーツの敷地外に設置してある、我輩に下心ある警報機が作動した。
猫「誰だ?…ルシウスか。」
地図で確認したら、ルシウスの名前が正門前に出ていたが、Uターンして、地図から消えた。これは、きっとホグワーツの敷地外に出たということだろう。
猫「ルシウスも敵なんだな。」