妄想 4
□本当の結末
1ページ/2ページ
ヴォルデモートとの闘いは終わった。
生き残った者
命を失った者
意志を受け継いだ者
罪を償う者
「セブルス・スネイプ。死喰い人として、魔法界を闇に陥れ、ましてやホグワーツ魔法魔術学校を、短期だが手中に入れた。」
魔法法廷。
生き残ったセブルス・スネイプが壇上にいる。死喰い人としての罪を読み上げる裁判官。
漆黒の瞳は、どんな罪も受ける覚悟でいる。まっすぐと…まっすぐと前を見ている。
「言っておくが、この判決は覆すことはできない。上告もできない。それだけの、罪をキミは背負っているのだ。」
わかっているという眼差し。命で、償う覚悟はできている。
なぜ、生きていたか不思議なくらいだ。
「判決…セブルス・スネイプ。魔法界の宝として、子孫を増やすことを命じる。」
波打ったように静まり返った。
開口一番、本人が…
「はっ?馬鹿げたことを言うな!人をおちょくる…」
語尾が聞こえない。
法廷中、拍手喝采だったからだ。