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□Second Stage
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Sサイド
「司令官!こっちの書類もチェックお願いします!」
「スコール!こっちもよろしく!」
「…了解」
ここはバラムガーデンSeeD執務室。穏やかな陽の光が窓から射し込んでいるにもかかわらず、室内は慌ただしかった。そんな中でひっきりなしに舞い込んでくる事務書類に内心ため息をつきながらもスコールはそれを受け取る。司令官と呼ばれるのもなんとか慣れ始めていた。
―魔女戦争から早二か月が経過しようとしていた。終結後、伝説のSeeDたちはバラムガーデンへ帰還し、その功績が讃えられたパーティに参加した。そして有り余る喝采を浴びた後一時の休息が与えられることになったのである。
そして…ほっとしたのもつかの間、彼らには新たなる現実が待っていた。それは新しい魔女への処遇とガーデンの再建。新しい魔女とはイデアから力を受け継いだリノアのことだ。
ひとときの休息の後、スコールたち伝説のSeeDと魔女リノアは各国の首脳による国際会議に戦争終結後の一ヵ月後、赴くことになった。