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□彼女のcharmポイント
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太陽が沈みかけている夏の夕暮れ。
セルフィは女子寮の廊下をぱたぱたと走る。手には桃が入ったバスケット。任務先でお礼にとたくさんの桃をもらい、執務室のメンバーにお裾分けをした後、友人のところにやってきたのであった。
きっと喜ぶであろう。この前、桃のゼリーを黒髪の友人は美味しそうに食していたのをセルフィは目撃していたのだから。目を見開き、手を叩いて喜ぶ姿が容易に想像できる。
セルフィはようやく目的の部屋にたどり着いた。施錠されていないことを確認して勢いよく扉を開ける。
「まみむめも!リノア〜!桃やで〜」
「え?ちょっと待って!!」
友人の叫び声がセルフィの耳に響く。
すると目の前に現れた光景が…
「きゃあ!早く扉閉めて!」
「わわ!ごめん!」