Book2
□もしも…ゼルがパン屋さんだったら。
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AM0430
ジリリリリ…
………バンッ!
「……ん〜今日もいい朝だ!」
俺は勢いよくベッドから飛び上がる。寝室の窓を開けるとまだ日は顔を出しておらず真っ暗だ。
しかしこれが俺の日課だ。なんたってパンの質が今日のこの天候によって変わっちまうからな!朝の空気を感じ取るのが俺の一番の仕事ってわけだ。
「さぁて。今日も気合い入れるか!」
続いて俺は腕立て伏せを始める。体力がなければパン屋は務まらない。SeeD候補生時代から培われてきた体力を維持し続けるため、努力は怠らないぜ!
…最もゼルの場合趣味化していたのだが…
「…よし!」
顔を洗い、エプロンをつける。そしてゼルは頭に手ぬぐいを巻いて早速パン作りにとりかかった。