Book2
□もしも…メンバーが動物だったら@
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――とある森の奥の奥。美しい新緑の中たくさんの動物たちが仲良く暮らしていましたとさ。
「はぁ〜今日も葉っぱ食べたり、ぴょんぴょん飛び跳ねてみたり。なにかこう…ワクワクするようなことないかなぁ?」
そう言ってふんふんと鼻を揺らすのは真っ白なうさぎ。名前はリノア。つぶらな黒目がかわいらしい元気な女の子である。
耳をピンとたて、野いちごを食べようとして後ろ脚で立とうとしたところ、ぼてっところげ落ちてしまった。
「わかる〜うちもここの生活はたまに飽きることがあるんよね〜ま、またふら〜と外に出掛けるのもありかな?」
そう言ってリノアのとろうとした野いちごを器用に前足でひっかけて落としたのは猫のセルフィ。茶色の毛並みに緑の目が特徴の森の情報屋だ。
束縛されることが嫌いで、2、3日森を離れることも多い。
とった野いちごをぱくっと食べてしまうとペロリと口のまわりをなめた。
そんなセルフィを見てリノアは頬を膨らませる。
「ひどーい!わたしが見つけた野いちごなのに!」
「とったもん勝ち〜♪だって森の掟だもんね☆リノア、そんなどんくさかったらあっという間に死んじゃうよ?」
「なにをー!」