Book2

□もしも…メンバーが動物だったらA
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―泉のほとりにて



「それにしても怖いわね…私たちを食べてしまう種が現れるなんて」


集会を終え、キスティスがふう、とため息をつく。

リノア、キスティス、セルフィの3匹は仲がよく、こうして集会の後には泉のほとりでおしゃべりをするのであった。

「そうかなぁ?わたしは新しい種がきたらわくわくするよ!外のお話いっぱい聞けるじゃない」

ひくひくと鼻を揺らすリノア。お尻を地面につけ、前のめりになっている格好だ。

「リ・ノ・ア!なんてこと言うんや!相手は狼やで?うちらより何倍も大きくてあっというまにうちらなんか食べてしまうんよ!そんな呑気に構えてたらあかん!」

セルフィは体を丸めながらビシッと言う。

「だって…新しい種でしょ?せっかくだからお友達になりたいじゃないーそれに案外話したらいい種かもしれないよ?」

「いいや!狼は恐いんやで!気性も荒いし、うちみたいな小動物を見たらどんなに逃げ回っても追いかけてきて食いちぎってしまうらしい〜」


セルフィは、ぎにゃーと声を出す。静かな森にその声はこだました。
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