Book2

□もしも…メンバーが動物だったらE
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「スコール、リノアって…」


アーヴァインはいつになく真剣な表情でスコールを見つめる。彼の口から他のものの名前が出ることは初めてだったのだ。

すなわち…


「君にとって気になる存在がそのリノアって子じゃないのかい?」


アーヴァインはスコールの顔を覗き込む。


だがスコールはアーヴァインを避けるようにして頭を振り、呟くように言った。


「…ちがう。確かにあいつを食べようという気は失せている。が、俺には、いや俺のこれからにはもう関わっていくことのない存在だ」


スコールはその鋭い目を閉じる。まるで外の世界を拒んでいるかのように。


「…スコール。君は認めたくないだけだよ。君は以前、1匹で生きていきたい。おまえが羨ましいってぼくにつぶやいたことがあったよね。だけど今の君は自分にとって大切なもの、これからも関わっていきたいものに巡り合って必死に否定しようとしている。その独立したいっていう思いがあるからそんなものの存在を認めたくないんだ」



スコールは目を開け、鋭い視線を隼に向け、低く唸りだした。だが、アーヴァインは怯むことなく続けた。
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