Book2

□もしも…メンバーが動物だったら番外編〜狼とうさぎの小さな約束〜
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日差しが差し込む森の一角。そよ風が時折顔を靡いて心地よい。そんな午後―



白うさぎ、リノアは今日も食料を持ってスコールの元に訪れていた。

彼女の話は尽きることはない。いつもお尻を地面につけて後ろ足を投げ出した格好でしゃべりだすのだ。なぜかとても楽しそうに。


スコールは自分がその空間にいることがとても不思議だった。いや、慣れてないとでも言うのだろうか。


暖かい日差し、ゆっくり流れる時間、自分にこんなにも積極的に話しかける存在―



慣れてない。けれど不思議といやではなかった。肩の力が抜けていくような、頬の筋肉が緩んでいくような―とにかくどこか自分の中で心地よいと感じている気がした。



―そんなあるときスコールは自分にとって最も触れられたくない質問を受けることになる。
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