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□日常
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日常
瑣末な出来事
花を摘むように
物語を拾い集めていく
そんなふうに
生まれていくもの

愛しいと
感じるものならいつだって
探し続けていた

昼間の公園、子供の笑い声
誰も彼もそれなりの幸せを持っているように見える
それはたぶん
分かりやすい形で守るべきものがそこにあるから

誰かのため、とか何かのため、とか
そういうものに縛られることは
必ずしも窮屈なことではなくて、
それがあるから生きていけると言い切れる類のものなのだろう

そういう何かがある人間はきっと
何もない人間の百倍弱くて、千倍強い

生きていくっていうことは、
生き続けていくってことは、
そういう関わり合いが全て

一人じゃ生きていけないと、理解すること










END
2009


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