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□君と共存できる方法
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一度は願った

君と共存できる方法…


「ティキ……」

「ん?」

「今日のティキは今まで見た中で一番ダサかったわ。」

「は!?何だよ急に!!」

千年公の後ろで歩きながら、汽車の中で賭けに負けて下着一枚の姿になったティキの姿を貶したら案の定大声をあげて返された。

「あんな年の離れた少年に下着一枚にされるなんて……笑える。」

見下しとからかいの意味も込めて半笑いで告げるとティキは盛大に溜め息を着いて話す。

「アイツは相当のイカサマのプロだぜ。……優しそうな顔して酷い事しやがる。」

ティキの言葉に先ほど会ったばかりの白髪のエクソシストの顔を思い出す。

けど、何故かアレンと言った少年は私の中では只の敵とは到底思えなかった。

何か…今まで破壊と殺戮、狂気にしか触れて来なかった私の世界に
何か…そう、変化が起こるような小さな光…希望を与えてくれるような存在にさえ思えた。

彼の何にそこまで感じたのか分からないけど、少しでも彼と共に生きれたなら…と願った。


「そのイカサマ少年と……俺たちは何時か闘うんだよな。」

……そう。所詮私達はノア。エクソシストは倒すべき相手。
相容れぬ存在。

でも、一度は願ってしまう。
君と共存できる方法
(分かってるよ。でも願わずにはいられなかった。)


何気伯爵側連載の番外編。



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