*short Novel*
□禁断の果実《fin》
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出会った時は、正直女の子だと気付かなかった。
次に再会した時だってレジスタンスに参加していたし…
何より言葉も乱暴で…
気がついたらそんな彼女に惹かれていた。
"きょうだい"とも知らずに…
【禁断の果実】
「カガリはアスランが好きなの?」
飲んでいたコーヒーで噎せたカガリの背中を優しくさすってあげた。
「な、な、何言ってんだキラιなんでそうなるんだ?!」
「なんとなくだけど…」
彼を見つめる瞳
名前を呼ぶ声
君を近くで見て来たから分る。
「変な事言うなよな…馬鹿!!」
頬を朱に染めて照れ隠しに悪態をつく君。
その心に映っているのは彼…
真実など知りたくも無かった。
"きょうだい"その言葉が僕の理性を保っていた。
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