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□ピリオド[諦]
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何故かぼやけて見難い 視界で
ただ藻掻く心だけが 見えてた
揺れる躯は いつか朽ち果て
この苦しみも 消える筈なのに
この僅かな時間がとても長く
数十倍の時間に感じた
安らかに眠れたら…切実に想うと
またも現状の悲観に染まってく
固く結ばれた1本の縄を見つめ
ゆっくりと死刑台に上る間も
意識を手放せないままに苦しむ
揺れる躯は いつか朽ち果て
この苦しみも 消える筈なのに
この僅かな時間がとても長く
数十倍の時間に感じた
乾いた部屋 蹴り倒した椅子の上で
苦しげな音を立てるその間に
せめて一時の幸せを感じられる
自由が与えられたらまだ「諦」も
無かっただろう、と思うのは何故だろう?
もう耐えられない現状に背を向けて
安らかに眠りたい…