collected poems

□Snow flake
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窓を流れる雫が落ちていき
寒空の中に消えていく吐息
また、凍える冬が訪れた

枯れた樹木を雪が彩り 辺り一面を白で覆い尽くす
突き刺さるような寒さの向こうに見えていた 吐息が

全てが死に絶え 真っ白になったことを錯覚させる雪が
あの日の貴方を思い出させ 掻き消していく
あと少し足を踏み出せば掴めそうなのに
掴めずに消えていく貴方のその姿が
いつまでも凍り付いて動かない

 この眼に突き刺さる雪片で
  もう何も見えなくなるのなら…

窓を流れる雫が落ちていき
寒空の中に消えていく吐息
また、凍える冬が訪れた

何度も何度も凍えながら 幾度となく渇いた空を見上げた
突き刺さるような寒さの向こうに見えていた筈の 吐息が…

全てが死に絶え 真っ白になったことを錯覚させる雪が
あの日の貴方を思い出させ 掻き消していく
あと少し足を踏み出せば掴めそうなのに
掴めずに消えていく貴方のその姿が
いつまでも凍り付いて動かない

 もう何も見えなくなるのなら…
  全てが雪片になるのなら…

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