collected poems

□ガル
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目の前にある冷たい肌に触れ
合せ鏡に告げるその言葉は
鐘の音に紛れて消えていった

あの時 僕は何も知らずに
大事なモノを奪われていた

記憶を蝕む過去の傷跡を閉じ込めて
固く閉ざした心と信じ 欺いてきた筈なのに

人を信じた弱さと強さが 心を凍らせ
ガルになることを恐れた 冷たさが
己を閉じ込める棘に 変わっても
一つだけ護りたい光があるから

君だけに出逢えた喜びでさえ
ふいに疼く傷跡に邪魔され
触れること無く闇へ消えていった

あの時 僕は何も知らずに
大事なモノを奪われていた

記憶を蝕む過去の傷跡を閉じ込めて
固く閉ざした心と信じ 欺いてきた筈なのに
誰にも触れられない真実を胸に秘めて
鍵を掛けて二度と開かないようにしていた筈なのに

人を信じた弱さと強さが 心を凍らせ
ガルになることを恐れた 冷たさが
己を閉じ込める棘に 変わっても
一つだけ護りたい光があるから

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