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□「手」
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月が照らしてた ソレは かつての夢の骸
誰も知る筈のない 微かな 夢と希望で

目を向けもしない 無情な 日常の中で
冷たい視線が身に刺さる感触だけが

感情を踏み躙られいつも偽の笑顔で
暖かな眠りに就けず目を無理矢理閉じた

目を向けもしない 非常な 日常の中で
誰も僕に優しさを 与えては くれなかった

溺れてしまいそうな
 激しい感情の中で
  藻掻き苦しみ続ける
そして、この手を伸ばしてみても
誰もこの手を掴んでは くれなかった

夢に見ていた ソレは ただ平和なだけの日々で
灰色の空さえ 知らない 涙も凍る場所

 また 誰も僕に手を伸ばしてくれない
  でも
   まだ 信じて手を伸ばし続けるから

溺れてしまいそうな
 激しい感情の中で
  藻掻き苦しみ続ける
この手を掴んでくれるのなら
救われた筈なのに 救われたのに

 また 誰も僕に手を伸ばしてくれない
  でも
   まだ 信じて手を伸ばし続けるから

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