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□忘却の果て
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燃え盛る紅蓮の炎と 空まで届く火柱と
太陽を黒く染めた黒煙が街を包んでいた

暗黒の太陽が爆発したように
辺りを照らした閃光
凄まじい爆風に吹き飛ばされていく
多くの爛れた人々

赤黒いケロイドが鈍く輝く その身体はもう動かない
焼け焦げた身体は辺りに飛び散り 全ては灰になり、消え去る

今にも消えそうな声を 舞い上がる灼熱の砂が掻き消す
炎に滅ぼされた遺跡が 美しい硝子で覆われていく
そして、人々はこの世界から“消された理由”を知る術も無く
全てが炎に包まれたままに終わっていく

天国も地獄も極楽も 争いも惨劇も
全てが炎の中へ消えいつか灰になり風に舞う

赤黒いケロイドが鈍く輝く その身体はもう動かない
焼け焦げた身体は辺りに飛び散り 全ては灰になり、消え去る

今にも消えそうな声を 舞い上がる灼熱の砂が掻き消す
炎に滅ぼされた遺跡が 美しい硝子で覆われていく
そして、人々はこの世界から“消された理由”を知る術も無く
全てが炎に包まれたままに終わっていく

過去と未来に忘れられた 忘却の果てで見えるものは無く
今ではもう殆んど知られない 突然おきた惨劇の物語
いずれは未来も消え、全てが同じ灰となる

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