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□409号室
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揺れたカーテンの隙間から差し込む朝日
闇に慣れた目を崩すように風と共に
白い部屋のドアは固く閉ざされている
外に出れば何処へでも行けるような気がした

崩れそうなこの身体を抱き締め
ありがちな言葉を毎日聞いた
それでも此処から出る日にはきっと
この身体は崩れ果てているだろう

偶然に定められた不運の象徴
必然的に現れた人生の終止符
どうして言葉が出ないの
どうして涙が流れるの
どうしてわかってくれないの どうして…

崩れそうなこの身体を抱き締め
ありがちな言葉を毎日聞いた
それでも此処から出る日にはきっと
この身体は崩れ果てているだろう

偶然に定められた不運の象徴
必然的に現れた人生の終止符
どうして言葉が出ないの
どうして涙が流れるの
どうしてわかってくれないの どうして…

確実に過ぎていく時間に置いていかれる
もう閉じたまま動かない瞼の端から
最後の涙が流れ落ちて 眠る

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