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□黒い花束
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胸に沈む憂鬱を淀んだ空へと
投げ捨てたらそれは大粒の雫へ
姿を変えて地上に降り注いだ
幸せを夢見た心が絡み付いて
願った運命を辿れずに終わる瞬間
頬に滑らかな曲線を引いて落ちた
祝福される二人のもとに花びらが舞う
終幕へと直結する物語の中で
暗黒色に染まった花束を投げる
血の気を失くす顔を淀んだ空へと
向けたらそれは降り注ぐ雫と共に
姿を変えて二人の肩を濡らした
棺のベッドで眠る顔が絡み付いて
いつまでも影に映る残像となる瞬間
頬に滑らかな曲線を引いて落ちた
祝福される二人のもとに花びらが舞う
終幕へと直結する物語の中で
暗黒色に染まった花束を…
祝福される二人のもとに花びらが舞う
誰もいないこの場所で凍結の儀式を
淀んだ空の下で誓いの言葉を書き綴り
手にした甘い禁断の果実を口にしながら
暗黒色に染まった花束を投げた