＋Hesitate SS＋
□021
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この世の万物にはいつか必ず終わりが来る
遥か昔に恐竜が絶滅したり
今も昔からあるモノが消えていく
代わりに新たな命が生まれ
この世界は終焉を導く物語を辿っている
その中で
貴方に終わりが来た
いつも優しかった貴方
昨日までは何時もの様に笑ってた
このままずっと一緒にこの世界で生きていくと思ってたのに
死という終わりが貴方を何処かへ連れていった
目の前にあるのは花に囲まれた
貴方の肉体
もう何も映さない目は貴方のモノではなく
もう貴方でもなく
偽物で
本当の貴方は死に連れていかれた
先に行くべき場所に逝った
私を置いて
また何年か経てば
周囲からまた死に連れていかれた人が居た
でもそれは決まって他の人は置いて行く
生まれた時から歩まされる逃げ場の無い死のレール
嗚呼、まだ私は逝けない
いつかまた会える日を胸に描いて
花に囲まれた肉体へと
また別れを告げた