+collected poems+

□Cacophony
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現実をテーマに描いた幻想は テーマの軸からはずれて
完全なるオリジナルの世界になって
幻想と現実の違いを改めて 目に焼きつけた

そしてまた幻想の世界を展開して
淡く甘い一時も 狂気に染まった欲望も
全ては胸の内にとどまって 誰にも危害は加えないから

胸の内にとどまる世界では
貴方と私が二人きり
まるでアダム&イヴの様に世界でたった二人の理想の空間で
嫌な現実とは反対の 理想の現実をそこに映した
色で例えるなら、そう、私の好きな薔薇色で

そしてまた幻想に世界を展開する
蒼い鳥の影の中 綺麗なアリアだけが響いて
自由が溢れだしては消えていく 君にも危害は加えないから

ざわめく胸の内の世界で
世界の差は弾き出されて
やがて薔薇色は狂気に染まり、理想が歪に変わってしまって
綺麗なアリアが音を変えて 隣同士の不協和音になって
現実を拒む自分を映す鏡となって割れた

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