+collected poems+

□Death Kiss
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遠くで響く唄を口ずさんで
無機質な部屋で見えない貴方と二人きり
罪に追われて合わす顔なんて無いと知りながら
幻想の中で待ち合わせた

画面に映るのは日々の小さな変動で
興味も湧かない戯ればかり
何をすれば楽しくなれる? 何を言えば楽になれる?
幾夜も頭を抱えてきたけれど 見つからない答えに
ただ漠然と描き出されるのが人生だと勝手に悟って
憂鬱になった

錆びた鎖で繋がれて壊すことなんて、とても出来やしない
あと少し力があるならば
得体の知れない何かに首を締められて逃れられない
無力なこの手は何も出来ず
ただこの状態を保つだけで何も変わらない

画面に映るのは日々の小さな変動で
興味も湧かない戯ればかり
何をすれば苦しまないの? 何を言えば逃れられるの?
幾夜も頭を抱えてきたけれど 見つからない答えに
ただ漠然と描き出されるのが人生だと勝手に悟って
泣きたくなった

こんな事を考えるくらいなら貴方との甘い口付けで
終わらせて欲しいと切望した
甘い口付けで、舌を噛み切ることも、異物を押し込むことも
ありはしない方法で呼吸を
今二人静かに瞳を閉じては近づいていく

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