+collected poems+

□White ride Prince
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例えば、この身体が透明だったとして
人の目をかい潜る事が出来るとしても
生きている限り、避けられない現実に
背を向け 逃げた

海底に深く沈んだ貝の様に ただ、殻に閉じこもって
適度に生きる事が出来るのならば 現実なんて関係無いと思っていた

何も見えないもどかしさに苦しんで 上を見上げた時
一つの手が差し伸べられていて
自分で閉じこもって 出られなくなって
それを助ける一つの手を取った
例え、それが白馬に乗った王子の仮面を被った 夢魔の手だとしても

この精神は何かを求め始めていて 渇いた心が求めた
けれどソレが何なのか分からなくって 潤すことが出来なくて
何も無い海底で手を伸ばしては 何も掴めずに下ろしては嘆いただけ

何も出来ないもどかしさに苦しんで 上を見上げた時
一つの手が差し伸べられていて
自分で閉じこもって 出られなくなって
それを助ける一つの手を取った
例え、それが白馬に乗った王子の仮面を被った 夢魔の手だとしても


柔らかな海底の土が 深く沈んだ身体を また 深みにはめる

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