+collected poems+

□月下美人
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まだ幼い頃に憧れた“彼女の様に美しくなりたい”と思ってた事
今は深く土の中に埋めて

誰より美しく在りたいと思うのは今でも同じだから
けれど、見目は美しくない 思想も常人と違うとしても
ココに居る僕等は 彼等の様に心まで歪んでない

月の光を浴びて育てて
1年に1度だけ太陽が眠った後に
短い間だけ咲き誇る月下美人の様に
今ココで楽しく美しく咲いていられれば
後の事なんて今の僕等には関係無い 先なんて見えないし 聞く事も出来ないの

例え、この“詞”が君にとって美しくないモノだとしても
僕には僕の 君には君の 美的感覚があるんだから
ガタガタに揺れる 子供の様な“詞”を書いていたとしても
僕は胸を張って この“詞”を美しいと言って歌うから

月の光を浴びて育てて
1年に1度だけ咲き誇る月下美人の様に
今ココで楽しく美しく咲いていられれば
後の事なんて今の僕等には関係無い 予知なんて出来ないし 想像も出来ないの

今ココで全てを吐き出し 疲れ果てた身体を倒す
また1年後のこの場所、この時刻に
僕と一緒に咲き乱れてくれますか?

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