+collected poems+

□Psychedelic gradation
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大きなグラスに砂を入れて、溢れ出したら
溢れた砂をかき集めて、またグラスに入れて

誰しもが漠然と広がる現実を歩んでいく
それが何なのか分からぬままに
現実は辛くて哀しくて残酷だって言うけど
灰色と変わらぬ毎日を同じ様に歩んで
幾つもの季節を越え、目標をつくることも無く
灰色の毎日を生きては、小さすぎる幸せを手に入れる

大きなグラスに砂を入れて、溢れ出したら
溢れた砂をかき集めて、またグラスに入れて
指の隙間を抜け落ちる砂に例えた僕らの未来(夢)
溢れ出して、もうグラスに入らない砂は
風に乗って遠い未来へと運ばれていく

誰しもが何を理由に生きているのか解らぬままに
産まれては死んでいく世の中でも
現実から逃げ切れることは決して出来やしないから
せめて、この灰色に色を付けようとペンキを持って
サイケデリックなグラデーションを描いていくさ
不確かな存在に恐怖を覚えても、未知の未来へ足を踏み出したい

大きなグラスに砂を入れて、溢れ出したら
溢れた砂をかき集めて、またグラスに入れて
指の隙間を抜け落ちる砂に例えた僕らの未来(夢)
溢れ出して、もうグラスに入らない砂は
風に乗って遠い未来へと運ばれていく

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