+collected poems

□Crimson Crime
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紅く染まった地が 紅い夕陽に照らされて
紅く染まった自分を 一層紅く染めた

振り上げる刀もなくして 貴方のもとへ還りたいけれど
無言の束縛と 絡みついた罪が 離れない

霞みゆく景色の中に せめて貴方が居てくれたならば
夕陽に浮かぶ幻影に手を伸ばしても 掴めぬ幻
もう二度と あの場所に戻れはしないから
どうか せめて 僕のことを 忘れてくれますように…

紅く染まった手が 沈む夕陽に照らされて
罪に捕らわれた自分を 離そうとしない

振り上げる刀もなくして 貴方のもとへ還りたいけれど
無言の束縛と 絡みついた罰が 離れない

霞みゆく景色の中に せめて貴方が居てくれたならば
風に流した未来も 掴めずに消えてしまった幻
もう二度と あの場所に戻れはしないから
どうか せめて 貴女だけは 幸せでありますように…

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