+collected poems

□サイクルスタート
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遠くを流れる川に流れて逝く君を見て
静かに微笑みながら手を振った
それが何かの終わりだと気付かず
そして
始まりという事にさえ気付かず
流れて消えて逝く君に別れを告げて

もしこの手に掴めないものがあるならば
それは過去の幻想と妄想
それが無惨な結果だとは知らず
だけど
今に繋がる道だとも知らずに

流れて消えて逝く君に別れを告げた

確かに聞こえる生命の声が
この耳に響いてくるなら
また結末に向かって歩いていけるのだろうか

過去の自分を切り離して その度に自分を殺しては
その度に新たに生まれて また新たな自分を造り上げる
繰り返す歴史の中で続く 繰り返される誕生は
いつか変動を起こすから

手を伸ばし助けを求め流れ逝く君を見て
静かに微笑みながら手を振った
もう同じ行動を繰り返さず
そして
同じ場所に留まりたくはないから
流れて消えて逝く君に別れを告げた

確かに聞こえる終幕の声が
この耳に響いてくるなら
それは新たな始まりだから嘆きは要らない

過去の自分を切り離して その度に自分を殺しては
その度に新たに生まれて また新たな自分を造り上げる
繰り返す歴史の中で続く 繰り返される誕生は
いつか変動を起こすから

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