+collected poems

□〇少年
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弱さに気付いた少年は、ただ強さに憧れた
『自分は強い』と暗示をかけ続けて
その裸に幾つもの『嘘』で出来たハリボテの鎧纏わせ
周囲を欺いていた

そして周囲が信じた時に、彼は快感に酔う
強者のつもりのイガティスト
誰も知らぬ自分でさえ自分で気づけないという状況で
嘘をまき散らしていた

曇って見えぬ、明日の空が崩れ去る時
クリアな視界が開かれるだろう

誰か気付いて 独り 恐怖に震える少年
本当の自分はこんなに小さく弱いんだ、と
いつの間にか造られていた壁に その声は遮られ
誰にも気付いて貰えず 孤独に沈んでいく
まるで あの “彼”の様に …喰われる…

弱さに気付いた少年は、嘘から逃れようと
『自分が弱い』事を叫び続けた
けれど見向きもしない他人の頭には『あの』自分が焼き付けられ
誰も信じてくれない

曇って見えぬ、明日の空が崩れ去る時
クリアな視界が開かれるだろう

誰か気付いて 独り 恐怖に震える少年
本当の自分はこんなに小さく弱いんだ、と
いつの間にか造られていた壁に その腕は遮られ
誰にも気付いて貰えず 孤独に沈んでいく
まるで あの “彼”の様に …喰われた…

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