+collected poems

□Truculent
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紅い血が滴る処刑場で 目を細めるのは
微かな笑みを浮かべる 独裁者だった男で
繰り返される串刺しのグロテスクな光景達に
民衆は恐れを抱いた

どうして 止められない 悪い癖
        今でも この身体は 血を求めてる

柩で眠りながら 次の朝を待つ
蝙蝠が空を舞う 時刻になれば
捧げられた白い首筋にそっと
牙を突き立て至福の時を味わう

どうして 止められない 悪い癖
        今でも この身体は 血を求めてる

美しく照らされた蒼い月に
照らされ光る最期の空を見る
この胸に杭が打ち込まれたら
紅い血がこの胸から迸る
己の血でさえも 求めてしまう
完全な化け物になる前に
「この俺を消してくれ」

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