オール短編A
□流星群ラジオ
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───ハイ、本番5秒前!
───4、3、2…、
【♪〜 ♪♪〜】
【♪りゅ〜せ〜いぐん、ラ〜ジオ〜♪】
カ「さァて、始まりましたねぇ〜、第3回、流星群ラジオ。
今回のパーソナリティを勤めるのは、俺こと羽田家カカシと〜…」
獄「…」
カ「…えぇー、お隣さん何故か無言ですが、ちゃんと居ますからねぇ。
獄寺隼人君でお送りしていきまァ〜す。」
獄「…」
カ「え、まだ無言?
ちょっとマジ喋ってくんない?
これラジオだから、声オンリーだから。
放送事故になるでしょうが。 何かしら喋ってくんない?」
獄「…喋りゃ何でもいいんだな?」
カ「え? うん、まあ無言よりは」
獄「じゃあ、まず苦情から。」
カ「え、」
獄「…どんだけサボりゃ気が済むんだ管理人ゴラァ!
前回のラジオから何年と何ヶ月経ったと思ってんだ!
ネタも時間も頭脳もねえのに見切り発車で突っ走ってんじゃねーよ、殺すぞ!!」
カ「あー…ちょっと獄寺くん?
ボリューム。 声、割れてるから。」
獄「大体なんでコイツと進行してかねぇといけねーんだ!!
まだスペルビの方がマシだったわ!
もっと言えば、隊長とやりたかった!!」
カ「知らないよ。」
獄「あと、スタート時のタイトルコール! なんだアレ!?
センスの欠片もねえ上に、あの声明らかに黒崎じゃねーか!!
ウチとなんの関係もねぇ奴に何やらせてんだよ!!」
カ「あ、それね。 管理人の好きな声優さんと黒崎くんの声がソックリらしくてね。
急遽、録音してきたらしいよ?」
獄「く、くだらねぇ…!!」
カ「もうイイ? そろそろ再開しないとブースからの圧力すんごいんだけど。」
獄「あ゛? あー…言い足りねぇ」
カ「続きは後で管理人に直接言いなさい?
じゃ、落ち着いた所でお便りいきましょーか! 獄寺これ読んで。」
獄「ラジオネーム、匿名希望から。」
カ「さんを付けなさい。」
獄「うるせぇな。 あぁーっと……
───質問なのですが、隊の中で一番の酒豪は誰なんですか?───
隊長だ。 以上。」
カ「こらこらこら、待てお前。」
獄「あ?」
カ「あ?じゃないよ。 馬鹿なの君は?」
獄「あ゛ァん!? 文句あんのかゴラ!」
カ「大有りだよ、この馬鹿。
折角送ってくれた質問をマジに一言で済ましてどーすんの?
これラジオだって言ってんじゃん。
もちっと盛り上げてから閉めなさいよ。」
獄「文句垂れんならテメーが読め!!」
カ「何この子、使えない。
まっ、気を取り直して!
酒豪ねぇ……確かにウチの隊の中じゃ、ぶっちぎりで隊長が強いよね〜
その次に飲めるのは笹塚かな?
大体いつも最後まで隊長と飲み交わしてるし。」
獄「ケッ、酒飲むしか取り柄がねぇ呑んだくれが…」
カ「で、真っ先に潰れるのが獄寺ね。」
獄「う、うるせぇ!! テメーだって天パの次に弱ぇくせに!」
カ「えぇ、俺?
言っちゃなんだけど結構強い方よ、俺。」
獄「嘘ついてんじゃねえ! だったら何でいつもすぐに居なくなんだよ!!
毎回毎回、絶妙なタイミングで消えやがって! 天パのお守りはテメーの仕事だろうが!!」
カ「ヤだよ、そんな役割。
酒の席でまで疲れたくなーいの。
だからスクアーロに全部投げて、後は屋根裏から生暖かく見守ってんの、俺は。」
獄「お、鬼かテメェ…!!」
カ「鬼は笹塚でしょ。
銀時が暴れようが、隊長がブチ切れようが、スクアーロが沈没しようが、真顔で微動だにしないじゃん。
寧ろ、それを肴に酒飲んでるしね、彼。」
獄「テメーも似た様なモンだろうが。」
カ「うん、それ言われるとチョット痛い。
けど実際問題、ウチの面子での酒盛りは無理あるよね〜」
獄「プラス、十一番隊が加わると本気で死ぬ。」
カ「あ〜、ハハハ…ね?
最終的に屍しか転がってないし。」
獄「ラストに総隊長のジジィが召喚されるパターンも、もう慣れたな。」
カ「総隊長までなら、まだマシだよね。
そこに卯ノ花隊長まで出てきた時なんて、もう…」
獄「…俺、あの人苦手だ。」
カ「あー、キミの場合、十一番隊の時からお世話になってるもんね。
そりゃ恐怖が体に染み込むわ。」
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