オール短編A
□流星群ラジオ4
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───ハイ、本番5秒前!
───4、3、2…、
【♪〜 ♪♪〜】
【♪りゅ〜せ〜いぐん、ラ〜ジオ〜♪】
銀「えぇー…秋の夜長も深まり、肌寒くなってきましたねコノヤロー。」
カ「真面目にやれ。」
銀「ンだよ、別にイイだろ〜? こんな放送、誰も聞いちゃいねえんだし。」
カ「極々少数は居るから。
今回だって珍しくウチ宛てにコメント来たから、急遽収録してんだし。」
銀「ああ〜メンドくせぇ。 なんでクジ引き当てちゃったかなぁ〜…。」
カ「俺なんて前回に引き続き2回目だよ。 俺こんなにクジ運悪かったっけ?」
銀「まっ、グダグダ言ってても仕方ねえ。 とっとと始めて終わらすか。」
カ「そだね。 んじゃまず自己紹介から」
銀「あ〜、ども〜。 皆の輝ける星、坂田銀時でぇ〜す。」
カ「実は夜勤明けでヘビー、羽田家カカシでーす。」
銀「あ〜、なんか奇跡的に四回目だし。 ホント誰が聞いてんだ、このラジオ。」
カ「よっぽどの物好きか、よっぽどのお人好しだよねぇ。」
銀「それかよっぽどの俺好きか、だな。 銀燭も絶賛連載中だし。」
カ「いや、銀燭ファンの子達は女王様目当てでしょ。 キミ目当てで来るとか、ガチの物好きだけだって。」
銀「何?僻み? まあ仕方ねぇよな〜?
お前のこのサイトでの出番なんざ、此処だけだもんな?」
カ「勝ち誇った顔してるトコ悪いけど、ダメージ少ないから。
そもそもこのサイトで出番期待する方が可笑しいって話だし。」
銀「……なんか…ゴメン。」
カ「だから止めてくんない? 憐みも嫌味もムカつくだけだから。
そんな事より、進行してくよ? 今回はお便り紹介だけじゃないんだから。」
銀「あ?」
カ「それじゃ、新企画!
流星群は、こんなトコ〜」
銀「は?」
カ「ええー、今回から始まりますこの企画は、流星群が普段どんな仕事をしているかを赤裸々に暴露ってくコーナーです。」
銀「恥を晒せってか?」
カ「仕事風景だって言ってんでしょ。 日常生活をガサ入れしてく訳じゃないから」
銀「お前赤裸々って言ったじゃねーか。 珍プレー好プレー的なモンだろ?」
カ「まあ、無きにしも有らず。 丁度良いタイミングで俺、仕事明けだし。」
銀「またどっかに偵察か?」
カ「いや。 異界に逃げてった虚を八つ裂きにしてきた。」
銀「あー、最近多いしな。」
カ「あ、補足するとね? 俺達の仕事は尸魂界内だけじゃなくて、外…つまり下界や異世界なんかも範囲内なワケ。
異界に迷い込んだ虚を片付けに行ったり、その影響で歪んだ世界を修正したり? まあ、色々やってる訳よ。」
銀「特殊部隊って名は伊達じゃねえってこったな。 おかげでメンドくせえ仕事ばっか寄越されてるし。」
カ「その分、給与イイからいいじゃん。
それに外の世界も、なかなか面白い所が多いしね。」
銀「あー、こないだワンコが俺にソックリな奴が居た!!≠ニか騒いでたっけ。」
カ「異世界って云っても、所謂パラレルワールドだからね。
そりゃ自分にソックリな人間が居ても不思議じゃないでしょ。」
銀「幸い、向こうには俺達が見えてねぇからな。 まだ笑えるけど…、」
カ「あー…前に笹塚君とソックリ君が睨めっこしたまま微動だにしなかった事もあったしねぇ…。」
銀「想像すっと怖ぇよな。」
カ「偶に可笑しな世界もあるから、コッチとしては油断ならないよね。」
銀「俺達ゃまだ幸せな方だぜ? スクアーロなんか、前にソックリ君が居る世界の住人に攻撃されまくったって話だし。」
カ「ああ、なんか訳の分かんないビームやらナイフやらが飛んできたってヤツ?
不運としか言い様がないよねー。」
銀「どいつもコイツも霊感あり過ぎだろ…。 どんな人生送ってんだ?」
カ「まあ、頼むから俺達の仕事の邪魔しないてくれって話だよね。」
銀「まったくだ。」
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