オール短編@

□俺の姉ちゃん!
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んなコト考えてる間に、玄関から微かな物音が聞こえてきた。
姉ちゃん、もう帰ってきたのか?
いやに早いと時計を目にすれば、あれから既に30分は経っている。
どんだけ悶々と考えてたんだ俺。

流石に恥ずかしくなり、ソファから身を起こして玄関に向かう。

多分大荷物だろう姉ちゃんの買い物カゴを持ちに行く為。
煮物が食いてーなんて言ったから、どうせスンゲー大量に野菜買っただろうなァ。
そう思い、苦笑いを浮かべていると、



何やら姉の他に、別の声が…










『スイマセン…家まで運んでもらっちゃって』

「いえ、いいんスよ。
スゲー重そうだったし、一人じゃ運べなかったでしょ?」

『そうですね…私ったら、つい買い込んじゃって』










だ、誰だ…?

この声…男ォ!?










『どうぞ、上がってって下さい。
大したお礼も出来ませんが、せめてお茶くらいは…』

「いやいや!そんな…いいんスよホント。
それに、こんな見知らぬ男が上がりこんで、旦那さんとか怒りますよ?」

『あらヤだ…ハハッ
私、まだ二十歳になったばかりの未婚ですよ?』

「ぅえ!?マジっすか!!
あ、いや、別に老けてるとか、そーいう意味じゃ…!」










ドアの向うで、妙に盛り上がってる模様。
握ったままのドアノブが軋む。
久しぶりにブチ切れ寸前だァ。


……どこの馬の尻の毛だか知らねーが…










「帰んなら、はよ帰れやァ!!!!」



ミ゛ジィ!!






ドアから飛び出し、その飛距離を利用した跳び蹴りはクリーンヒット。
電光石火の男を舐めるなよ?

素晴らしい音が耳に届き、男は玄関外へと吹き飛んだ。

っふ、今日もイイ仕事したぜ。







『ちょ!?何してるのリョータ!』

「え、だってコイツ痴漢だろ?」(棒読み)

『違うわよ!
此処まで荷物を運んでくれたのよ!?
寧ろ、善良な人!』

「ワー、そりゃ大変!(超 棒読み)
大丈夫ッスか?俺ったらとんだ勘違いを」





「っ…す、清々しい程の棒読みだなァ……この野郎」



蹴られた顔面を押さえながら身を起こした糞野郎。
蘇生の早さに思わず舌打ち。

ユラリ…と立ち上がった野郎は抑えていた手を退かし、俺を睨み付ける。





って……えっ!?








「あ…おまっ、宮城ィ!?」

「み、三井さん!!?」





















シスコンで何が悪い!!





「あ、アンタ!
人の姉ちゃんに何してんスかァ!!」

「人助けしてこの扱いか!!」

「下心見え見えなんスよ!!」

「んだと、コラァ!!」



『……知り合い?』





…つづく?

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