オール短編@

□ウチのお姉ちゃん!
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顔中に浴びた謎の食材

それから発せられる、異臭

ビリビリとした刺激物の混入も疑われ…

久々の再会は、やはりと言うべきか
「感動」の二文字は微塵も見えなかった。



それでも、やっぱり嬉しい



お姉ちゃんが帰ってきた

凶暴で暴君でドSで訳分かんないけど…

大好きなお姉ちゃんが、帰ってきた



喜ばしい事だ。
知らず知らずの内に、顔が綻ぶ





だから、と言うか…うん。

油断していた。
いや、迂闊だった。

笑ってる場合じゃないよ私…










今や自分の死期が

すぐ其処までやってきてると言うのに…





















ウチのお姉様
〜謎の塊〜





















『さて、弥子…
ちょっとお話ししましょうか?



嗚呼…お姉ちゃんの背後に魔王が見える。
もっと言えば、ネウロが毎回出す変な魔界道具の生き物が見え隠れしてる。
コレは幻覚?
ううん、現実。

だってネウロがおもくそ楽しそう…

まるで同胞を見つけたかの様に生き生きとした笑みを浮かべていやがる。
お姉ちゃんの背後でキラッキラしてる奴を睨み付けながら…
条件反射から姉のオーラについつい正座。



瞬間、姉は私の膝に足を置き…
スタイルはまるで女王様。

ネウロの笑みが深まったのが分かった。







『弥子、私の話を聞く気あるの?』

「ぅあっ、ハイぃ!!!」

『そう?良かった…じゃあ本題ね?』



そう首を傾げながら笑う姉は、とても綺麗で……
背後の大魔王さえ居なければ今頃、頬を染めて眺めていたのに。

今から姉が言おうとしてる事が大体想像がつき、更に血の気が引いていく…



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