「…でよ……。」
「え?」
俺がそう聞き返すと、彼女は目に涙をためながら俺を睨んだ。
「勝手に人のこと調べないでよ!!何が楽しいの!?
いきなり笑わせたいだの、勝手に人のこと調べるだの……もうっ……っいい加減にしてっ!!」
彼女は、泣いていた。
俺は何も言えなかった。
彼女は、ハッと我に返り、いつものあの冷たい表情に戻った。
「これ以上調べると言うのなら、勝手にして下さい。でも、笑わせたいと言うなら話は別です。」
そこまで言うと彼女はまた俺を睨み、
「もう、私に近づかないで下さい。」
彼女はそう言うと、足早に学校に向かった。
俺はただ、そこに立ち尽くすことしか出来なかった。
翌日、学校へ行くと、俺は直樹から彼女が朝から行方不明らしいと、聞かされた。
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